J-DREAM定例フォーラム2019(講演資料)
「J-DREAM定例フォーラム2019」は無事終了致しました。
下記プログラムの演題の項に。講演者の了解を得て講演資料を掲載しました。。
・日時 令和元年11月21日(木) フォーラム13時~17時、懇親会17時15分~19時15分
・場所 東京大学「山上会館」2階大会議室
・プログラム
12:45~ | 開場・受付 |
13:00~13:05 | 開会の挨拶 |
13:05~14:15 | <基調講演> |
「フォッサマグナの謎」―日本列島の真ん中の大きな溝はどうしてできたのだろうー JDF2019藤岡1, 藤岡2, 藤岡3, 藤岡4, 藤岡5 |
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神奈川大学及び放送大学非常勤講師(元海洋研究開発機構特任上席研究員) 藤岡 換太郎 | |
2018年8月発刊の「フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体」には、明治初期にナウマンが発見した、日本列島を真っ二つに分断する「巨大な割れ目」フォッサマグナ。その成因、構造などはいまだに謎に包まれていて、一般向けに書かれた解説書はなかなかつくられない。しかし、フォッサマグナを抜きにして、日本列島の地形は語れない!と紹介されている。 本書の著者であり、有人潜水艇『しんかい6500』の記録的潜行歴を持つ、藤岡換太郎氏が、本フォーラムの基調講演でフォッサマグナの謎に迫る。 | |
14:15~14:20 | 休憩 |
14:20~15:10 |
「海洋プラごみ:企業・行政・市民を跨ぐ問題 ~企業が狙う公益はどこまでか~ |
日本財団 海洋事業部 シニア・オフィサー 塩入 同 | |
今年6月に大阪で開催されたG20サミットでも主要テーマになった「海洋のマイクロプラスチック汚染」は地球規模で解決すべき問題として共通の認識を得た。新任の小泉進次郎環境大臣は海洋のマイクロプラスチック対策に対する日本の取り組み方を世界に発信したいと意欲を示した。このホットな話題に、笹川平和財団海洋政策研究所勤務から一貫して取り組んで来ている、塩入同氏がこの課題について解説する。 | |
15:10~16:00 |
「Subsea Production System最新情報とEEZ開発適用についての考察」 |
東洋エンジニアリング(株)ソリューションビジネス事業本部ソリューション開発本部長 今里 裕 | |
内閣府のSIPプログラムの一環として、大水深での海中ロボット運用システム確立やレアアース泥開発等に向けた技術開発を目標とする『革新的深海資源調査技術』がスタートした。一方で石油・天然ガス探鉱開発対象の大水深化は世界的傾向にあるものの、国内の大水深開発、特に海底生産システム技術では国際レベルからは劣後している。将来的にメタンハイドレートなどの国内海域での適用を睨んで、「海底生産システム」分野のエキスパートである今里裕氏がその最新情報を提供する。 | |
16:00~16:05 | 休憩 |
16:05~16:55 |
「生態系に学ぶエネルギー資源論:エネルギー獲得・利用から経済まで」 |
東京大学大学院工学系研究科 エネルギー・資源フロンティアセンター准教授 松島 潤 | |
2019年4月発刊の「エネルギー資源の世界史 利用の起源から技術の進歩と人口・経済の拡大」には、人類祖先による効率的なエネルギー利用の始まり、農耕の成立とエネルギーの貯蓄分配、産業革命期におけるエネルギー変換技術の革新、さらに利権の占有を目指す国際企業の盛衰とパワーバランスをめぐる国際政治の動向など、エネルギー利用技術の進歩と同時にその歴史背景と世界史へのインパクトを、貴重な図版資料や詳細な解説とともに描き出されている。本書の編者の一人である松島潤氏は、本フォーラムでは特にエネルギー資源論にフォーカスする。 | |
16:55~17:00 | 閉会の挨拶 |
17:15~19:15 | 懇親会 山上会館地下1階「かどや」 |